PTS

PTSのお得なメリットを解説!

 PTSはどういうものか、手数料はどうなってるかについては以前に下記の記事で書いていますが、今回はPTSを利用することでどのようなメリットがあるかについて書いてみます。

メリット① PTSでは決算・開示後の反応がすぐわかる

 PTSを見ることで翌日の東証での値動きの予習ができます。15時以降に決算や開示が出た場合、その材料で株価がどう動くかはもちろん翌日の東証を見ないとわからないわけですが、15時以降のPTSを見るとおおざっぱに良い開示だったのか悪い開示だったのかがわかります。


 例えば決算後のPTSでストップ高になってる銘柄があれば、おそらくかなりのサプライズ決算だったんだなっていうことは開示中身を見なくても予想がつきます。決算期など開示が多いときはその日のうちに全部は見きれないわけですが、15時以降のPTSの値上がりランキングを見ることで、15時の開示が300件あろうとも飛び抜けて良い開示を出した企業をすぐ見つけられるというメリットがあります。

 ただ、PTSは個人の少数の参加者だけですので、値段が偏ることも多く、PTSで値上がりしてても翌日の東証で下がるということもしょっちゅうありますので、あくまで目安というだけですが、時短の参考調査に使えます。

メリット② PTSでは東証より早く買える(早く売れる)

 PTSは東証が引けてからも15時~16時・17時~23時59分に買えるわけですが、東証ですと当然ながら15時以降の取引は出来ず、翌日まで待たなければなりません。

 東証では気配値という制度があり、売りと買いの枚数が一致するまで3分おきに気配値を上げたり下げたりして売り買い枚数が一致するまで売買できません。

 ところが、PTSでは気配値は無く、売りまたは買いに注文が出ていれば、制限値幅範囲内であれば、値段がいくらであっても即買えます。これがメリットですね。

 好材料が引け後に出ていれば、他の人が気づく前に売り板の売り注文株数全部一気に買うことも出来るわけです。

 これが東証であれば、売り買い枚数が一致するまで待たないといけなくて、しかもそのような気配値となっていればその間に他の人に好材料について気づかれる可能性が高く、買い気配だけがどんどん上がっていって結局最後の比例配分となるまで買えないというケースになることがしょっちゅうありますね。

 このことについて具体的にサンプルを出して説明してみます。

 例えば7月24日17時に光通信との資本業務提携などのIRを出したアプリックスを例に説明してみます。

7月24日夜のPTS SBI証券参照

これは24日17時にIRが出たあとのアプリックスのPTSの画面です。ストップ高に張り付いてはいますが、売り注文数も結構出ていますね。この画面の19時の時は売り注文数は18,900株でしたが、結局この夜は引け時点で36,300株の出来高がありました。おそらく17時5分くらいまでに買い注文を出した人は全員が欲しいだけの枚数を買えていたのではないでしょうか。

 そしてこの翌日の25日の東証ではアプリックスは寄らずのストップ高比例配分で引けましたので、ほとんどの人が比例配分をもらえたとしても数百株程度しか買えなかったと思います。

アプリックス—ストップ高買い気配、光通信と資本業務提携契約を締結、連結子会社を株式交換で取得  7月25日株探記事より

 25日昼間には株探では上記のような解説記事が出ていましたね。

 そしてその25日夜のPTSでアプリックスがいくらで売買されていたかと言うと、

7月25日夜アプリックスPTS SBI証券より

 なんと前日夜より+23%という上昇率の株価で取引されていました。注目は出来高です。PTSが17時に始まって、その49分後にすでに出来高が16万株にも膨らんでいます。これだけ活発であれば前日3万株買った人は板を気にせず楽に売れたことでしょう。

 一般的に特に材料のない銘柄のPTSの板はほとんど注文が出てないことがほとんどですので、この時価総額の会社としてはかなりの出来高です。1日で23%の利益を取れればかなりのものですよね。

このように多数の人より早く売買出来るのがPTSの最大のメリットと思っています。

 もちろん悪材料が出た時は上記の逆で、翌日東証でストップ安になるだろう悪材料が出ていてもPTSでは結構ストップ安にならずに、「なにこれ安い」って感じの買い注文が出ることが多いですね。PTSの参加者はほとんど個人ですので、翌日の気配を見るまでこんな安くPTSで売らなくても様子を見ようという人が多いのではないかと思います。

 それで当日夜のPTSではそれほど下がったりしないこともあるのですが、翌日はやっぱり東証で寄らずのストップ安になるのですが、その後の夜のPTSで今度は個人が慌ててさらに安く売ったりすることも多いのです。その時は逆に買い場のことが多いですね。

メリット③ PTSでは東証より高く売れる(安く買える)

 PTSでは東証より高く売れる(安く買える)ということですが、またアプリックスを例にとって説明してみます。

7月26日 アプリックスの東証での値動き 
SBI証券より

 7月25日夜のPTSでアプリックスは370円前後で20万株以上も取引されていましたが、翌日26日の東証では上記のように朝に357円の高値をつけたあとそのままズルズルと下がり、引けは303円でした。つまり25日夜のPTSが売りどきだったわけです。これは東証より高く売れた例でね。

 この例とは逆のパターンで、好材料が出たのにPTSではあまり上がらずに安く買えた銘柄が、翌日の東証で大幅上昇し、結果的にPTSでは前夜のうちに安く買えたということもよくありますね。

 このように、こういうことはPTSと東証を比較するとしょっしゅうありますので、翌日東証でつきそうな値段を予測した上で、PTSで取引されている値段がそれより高いのか安いのかを判断し、売買するのがPTSの良い利用法と言えますね。