為替

円高はどこまで進むのか!

ドル円のここまでの動きは?

最近話題となることが多いですが、円高が急速に進んでいます。

過去1年間のドル円の動きはこのようになっています。

SBI証券より 過去1年間のドル円日足チャート

1月3日のフラッシュ・クラッシュ(参考記事:1ドル104円、フラッシュクラッシュが原因か 2019年の為替相場は年始から「大荒れ」に | ロイター – 東洋経済オンライン)でつけたドル円104円台が近づいてきてますね。

SBI証券より ドル円7/29~8/9の10日間の1時間足チャート

ここ10日間のドル円の動きは特に急に円高に向かっていますね。きっかけは8月2日にトランプが中国への関税を発表したことのように見えます。

円が上昇、トランプ米大統領が新たな対中関税を発表 ブルームバーグ記事

そして昨夜フラッシュ・クラッシュ以来の高値105.5円を大幅にブレイクしてきました。

NY円、一時105円27銭 7カ月ぶりの円高ドル安水準 – 毎日新聞

1ドル106円から105.5円の間はかなりドル買い注文があったとされており、これを破るのはそう簡単には行かないだろうと言われていたのですが、NY勢しかいないようなこの日本の深夜に大きな円買いの勢いでブレイクしました。

この先のドル円の行方は?

焦点:円に瞬間急騰リスク、真夏の逢魔時に警戒 5月と異なるポジション ロイター記事よ

この記事によりますと7月下旬のドル円が107円前後の頃から個人のドル買い水準が3月以来の高水準となっているとのことです。ここしばらくドル円が動きがなかったので、今の水準は久しぶりのドル買いのチャンスと見ている日本の個人投資家が多いようですね。

もともと日本の個人の動きは逆張りパターンが多いことは世界的に有名ですので、今のような円買いトレンドの初動でも逆張りを早々に始めてしまう割合も高いのでしょう。そういう人達のロスカットがこれから円高を加速させる燃料となってしまうのでしょうね。

8月は円高になりやすい

やはり8月は円高 FRBの「本格緩和」意識  日本経済新聞より

この記事にもありますように、統計的に8月は円高になる確率が1年のうち一番高いです。アノマリー的にも今月は円高圧力が強そうですね。

日本は高金利国?

日本はゼロ金利のイメージで世界的に金利が低いイメージが強いですが、実は今は日本は高金利国になりつつあるのです。ヨーロッパ各国と日本の10年債の金利はこのようになっています。

  • ドイツ10年国債  -0.57%
  • ベルギー10年国債 -0.22%
  • スイス10年国債  -0.92%
  • フランス10年国債 -0.22%
  • 日本10年国債   -0.21%

ヨーロッパ各国と比べると日本のほうが高金利となっていますね。

為替水準を決める要素はいろいろありますが、金利差というのも大きな要因です。ヨーロッパより高金利の日本の方へ資金が流れてくることは理にかなっていますね。

日本の場合は金融緩和余地がすでに低いのに対し、オーストラリア・アメリカ・ニュージーランドはどんどん利下げしてきていますので、相対的に日本の円(金利)の魅力が上がっています。

また、BISなどが発表している実質実効為替レートでもドル円についてはドルが過大評価されている(円が安すぎる)というレポートが多いですね。

ドル円は100円割れへ!

ここまで上げてきた理由を色々見ても、今から円安に向かう可能性はかなり低そうです。むしろ円にはさらに上昇余地がありそうですね。6年ほど前は1ドル80円が普通でしたので今までが円安になり過ぎていたとも言えます。通常の為替レベルに戻るのであれば1ドル90円台は近いうちに到達しても何の不思議もなさそうですね。