ダブルインバース

日経ダブルインバースETF(1357)は長期的には価値が下がる?! 実例で検証!

日経平均が下落した時に株価が上がるETFとして人気の日経ダブルインバースETFは、ほぼ毎日東証の売買代金ベスト10に入るほどの売買の盛んなETFです。

SBI証券より 8月30日東証売買代金上位銘柄

例えば8月30日だと売買代金は東証の6位で330億円もの売買代金となっています。

実はこの日経平均ダブルインバースは長期投資には不向きのETFなのです。

今日はこのことについて書いてみます。

日経平均ダブルインバースETFは、日々の騰落率が日経平均株価の騰落率の-2倍として計算された指数

そもそも日経平均ダブルインバースETFとはどのようなものなのでしょうか?

日経平均ダブルインバースの交付目論見書を読みますと、下記のようなことが書かれています。

  1. 日経平均ダブルインバース・インデックスは、日々の騰落率が日経平均株価の騰落率の-2(マイナス2)倍として 計算された指数
  2. 日経平均ダブルインバース・インデックスは、常に、前営業日に対する当営業日の当インデックスの騰落率が、同期間の日経平均株価の騰落率の「-2倍」(マイナス2倍)となるよう計算されます。しかしながら、2営業日以上離れた期間における日経平均ダブルインバース・インデックスの騰落率は、一般に日経平均株価の「-2倍」とはならず、計算上、差(ずれ)が不可避に生じます。
  3. 2営業日以上離れた期間における日経平均ダブルインバース・インデックスの騰落率と日経平均株価の騰落率の「-2倍」との差(ずれ)は、当該期間中の日経平均株価の値動きによって変化し、プラスの方向にもマイナスの方向にもどちらにも生じる可能性がありますが、一般に、日経平均株価の値動きが上昇・下降を繰り返した場合に、マイナスの方向に差(ずれ)が生じる可能性が高くなります。また、一般に、期間が長くなれば長くなるほど、その差(ずれ)が大きくなる傾向があります。
  4. NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信(日経ダブルインバース指数ETF)は、一般的に長期間の投資には向かず、比較的短期間の市況の値動きを捉えるための投資に向いている金融商品です。

日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 【投資信託説明書(交付目論見書)】 より抜粋

要点をまとめますと、まっすぐ株価が動く時はだいたいマイナス2倍で連動するけど、株価が上下に動けば動くほど、減価するということですね。

毎日株価が下げる日だけずっと続くということはなく、上げる日ももちろんあるでしょうから、そうなればマイナス方向の差が大きくなるということですね。

目論見書にも長期投資には向かないってはっきり書いてありますね

目論見書に例としてわかりやすく掲載されていますが、日経平均が2日で上下した場合、合計で2日で日経が+4.5%上がっても、ダブルインバースの価値は-12%となるということですが、それにしても減価が激しいですね。。

5年で株価は5分の1に

SBI証券より 日経ダブルインバース5年チャート

日経ダブルインバース(1357)はこのチャートで分かりますように5年前に上場してから価格が5分の1になっています。

SBI証券より 日経平均5年チャート

同時期の日経平均は2014年7月15000円で、今は20700円程ですね。この間の日経平均の上昇率は38%ほどです。この5年間日経平均はそんな上がってないのにダブルインバースがマイナス80%にまで下落しています。

2年で20%の価値減少

比較しやすい例で区切ってみますと、2017年10月13日の日経平均の終値が20690円、2019年8月30日の日経平均の終値が20704円とほぼ同じですのでその期間と同時期のダブルインバースを比べてみます。

SBI証券より ダブルインバース2年チャート
SBI証券より 日経平均2年チャート

日経平均と日経平均ダブルインバースの推移を表でまとめると👇のようになります。

2年弱の期間で日経平均はほとんど変わっていないのに日経ダブルインバースは20%も下がっていますね。

長期投資には不向き

このように日経平均ダブルインバースというETFはポピュラーではありますが、利用するならほんとに短期取引向きですね。

ある程度長期的に日経平均の下落に掛けるのであれば日経平均先物取引でショートするほうが良さそうです。

ただ、同じようなレバレッジ型ETFである日経レバレッジETF(1570)の方は素直にほぼ減価無く日経平均の2倍の動きをしています。インバース型は特にこういう面で仕組み的に不利な部分が多いんでしょうかね。そのへんの仕組みの違いがいまいち自分でもよくわかっていませんが・・